奈良)ぶらっとやまと 西乗鞍古墳 物部氏の首長墓か

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田中祐也
【動画】天理市の西乗鞍古墳=田中祐也撮影
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 山の辺の道を歩き、奈良県天理市に入ると、西側の丘陵には様々な古墳が広がる。杣之内(そまのうち)古墳群にある前方後円墳、西乗鞍(にしのりくら)古墳(天理市杣之内町)もその一つだ。今春から一般開放されたと聞き、天理市教育委員会文化財課の石田大輔さん(37)と一緒に訪れることにした。

 市が古墳の近くに新設した無料の観光駐車場で石田さんと待ち合わせた。2~3分ほど歩くと、公園として再整備した古墳の周濠(しゅうごう)部分に着いた。桜の木が植えられ、ベンチもある。地域の人の憩(いこ)いの場になっているという。

 再整備と書いたのは理由がある。石田さんによると、周濠を含む墳丘の周りは民有地で、市が借り受け、長く公園として利用していた。ところが、所有者の意向で2012年からフェンスが立ち、古墳に入れない状況が続いた。

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 市は公有地化することを決め…

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