三菱自の益子修CEOが退任へ 会長職にはとどまる

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友田雄大
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 三菱自動車は17日、益子修会長兼CEO(最高経営責任者)が、CEOを退任する首脳人事を発表した。代表権のある会長にはとどまる。後任のCEOには、生え抜きでインドネシア子会社の加藤隆雄社長を充てる。6月21日付。益子、加藤両氏が今月20日に記者会見を開いて、CEOの交代について説明する予定だ。

 益子氏は三菱商事で自動車畑を歩み、2004年に三菱自に送り込まれた。05年に社長に就任。リコール隠しなど一連の不祥事と、独ダイムラークライスラーからの突然の資本提携中止で揺れる三菱自の立て直しを任され、その後、14年以上にわたって経営トップを務めてきた。

 燃費不正問題で日産自動車の出資を受け入れた16年に、日産のカルロス・ゴーン前会長が三菱自の会長を兼務。それに伴い、益子氏は社長兼CEOになったが、昨年11月のゴーン前会長の逮捕後は暫定的に会長兼CEOを務めていた。CEOの退任後は代表執行役となり、日産、仏ルノーとの3社連合の提携強化に向けて引き続き陣頭指揮をとる。

 加藤氏は1984年入社で、生産畑が長い。15年にインドネシア子会社の社長に就任。単独の現地工場を立ち上げ、三菱自の業績を牽引(けんいん)する事業に育てた。

 三菱自は今年6月からの新体…

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