アニメ業界、働き方は「インパール作戦」 パワハラも

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吉田貴司 黒田健朗
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 まるでインパール作戦――。日本テレビ系のアニメ制作会社での長時間労働労働基準監督署に認定された男性は17日の記者会見で、自身や同僚の働き方について、無謀な作戦で多大な犠牲を出した旧日本軍の行動にたとえて語った。主な発言は次の通り。

     ◇

 自分の仕事は、アニメ制作会社マッドハウス(東京)での(アニメの制作状況管理や多数のアニメーターとの調整をする)制作進行です。スケジュールが厳しくなってくると、睡眠時間は連日3~4時間になり、昼夜は逆転し、家に帰れなくなります。仮眠は会社のデスクでとります。

 30分のテレビアニメは本来3カ月かけて制作するものですが、ある作品の担当時は、それを1カ月で制作するという劣悪な状況下で進行管理をしました。毎日平均12時間以上勤務し、3日間家に帰れず、(会社に泊まり込みで)仕事をしたこともありました。

 37日間連続で勤務を強いられたこともあるし、1カ月の総労働時間が393時間に及んだこともあります。

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 ある日の朝、帰宅途中に路上…

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