変わるマッチデープログラム 原点は浦和、進む無料化

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忠鉢信一
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 Jリーグ発足と同時に浦和がホーム試合で毎試合発行するようになった「マッチデープログラム」。今ではJリーグ全クラブだけでなく、プロ野球やバスケットBリーグにも広がっている。しかし有料で販売しているクラブは浦和を含めJ1では3クラブと少数派。無料化とデジタル化が進み、サッカーの母国イングランドにならった熱心なサポーター向けの構成から、観戦初心者を意識した内容に重点を移すクラブも目立ってきた。

 浦和は92年9月5日、Jリーグ開幕の前哨戦として行われたナビスコ杯の市原戦で発行を始めた。現在はリーグとルヴァン杯などで年間20~25回ほど発行し、定価は300円。監督執筆のコラムやチーム状況のリポート、育成組織の成績など骨太の内容だ。

 「良質のマンネリを目指している。試合前に必ず読んでくださるサポーターが面白いと思える内容が、いつものページに載っている」と広報担当者。選手紹介がないのは「読者は私たちより詳しいかもしれないという前提」だからだ。

 コストを考えれば電子媒体という選択肢もあるが、観戦の思い出を形にするには紙に印刷することに意味がある。価格は採算ぎりぎりに設定しているという。

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