福岡)炭都大牟田が育んだ漫画文化 「貸本屋世代」多数

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宮田富士男
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 かつて石炭で栄え、「炭都」と称された福岡県大牟田市は、「ポーの一族」の萩尾望都さんや「マカロニほうれん荘」の鴨川つばめさんといった著名な漫画家が輩出した「漫画の都」でもある。炭鉱の閉山以降、寂れていく街を漫画で元気づけようという人がいる。

 ギャラリーカフェ「びりじぁん」(同市歴木)で15日、「漫画今昔物語」展が始まった。1950~60年代に貸本漫画でデビューした後、週刊・月刊漫画誌で活躍した漫画家30人の作品約100点を展示している。さいとう・たかをさんや水島新司さんのほか、市出身の2人、「貸本の良心」と呼ばれたみやはら啓一さんと怪奇漫画「エコエコアザラク」の古賀新一さんの作品もある。

 提供したのは、元市職員で漫画収集家兼研究者の原田誠一さん(64)。市内の自宅には4万冊以上の漫画本があり、コレクターとして知る人ぞ知る存在だ。

 2歳半のころには学習雑誌付…

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