「貧困の連鎖」を断ち切るための学習支援の場が広がっています。小さなつまずきから勉強についていけなくなり、進学を諦めることがないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
生活困窮世帯の子を対象とした学習支援事業に携わっています。受験に失敗し、希望していない高校へ進学して中退し、中卒で社会に出るという負の連鎖を防ぐことをめざしています。
学習支援の目的は二つ。子どもの居場所であることと勉強を教えることです。希望の高校に合格させるには成績を上げる必要がありますが、学びが手段になっては本末転倒です。本来、学び自体に喜びがあるもので、学ぶ楽しさを知ってもらうにはどうすればいいかを考えていかなければなりません。
たとえば九九でつまずいて割り…