米中貿易摩擦で、米国は13日に発表した中国への制裁関税の「第4弾」から、「レアアース」を対象外にした。次世代自動車などにかかせない「産業のビタミン」と呼ばれるが、その産出量の8割を握るのが中国。日中が確執を深めたときには、中国が輸出を絞って価格が暴騰したことも。レアアースとは何なのか。
世界的に産出量が少ないレアメタル(希少金属)の一種で、17種類ある。ネオジムやジスプロシウムは、電気自動車やハイブリッド車を動かすモーターを高効率化するのに使われる。セリウムは、パソコンやスマートフォンの部品を磨いたり、自動車の排ガスを浄化したりするのに役立つ。
地球上に存在する量が少なかったり、採掘が難しかったりする一方、スマートフォンや省エネ家電、次世代自動車などといった先端技術製品の製造に欠かせず、用途は広がっている。
経済産業省によると、2016…