映画が首相「過度に美化」 選挙中のインドで公開延期に

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ニューデリー=奈良部健
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 インドのモディ首相の生い立ちを描いた新作の伝記映画について、同国の選挙管理委員会がこのほど、23日に開票予定の総選挙が終わるまで公開してはならないと決定した。同国最大の娯楽である映画が投票行動に与える影響を懸念したためだ。与党は「表現の自由の侵害だ」と反発している。

 問題の映画は「首相ナレンドラ・モディ」。モディ氏がチャイ(紅茶)売りをしていた貧しい少年時代から、グジャラート州首相を経て首相になるまでを描いた135分の長編作品だ。モディ氏の役は、人気俳優のビベク・オベロイさんが演じている。

 当初は、1カ月余り続く総選挙の投票初日にあたる4月11日に劇場公開されるはずだったが、その前日に選管が「待った」をかけた。理由は「伝記映画というよりも、個人が過度に美化され、崇拝の対象となっている」から。映画制作会社も同意し、選挙後に公開することを決めた。

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 地元メディアによると、この…

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