(特派員メモ)百済の石塔 修復論争 @韓国・益山
武田肇
成功か失敗か。約20年にわたり約23億円を投じた修復工事が今春完成した韓国の世界文化遺産が、できばえを巡り論争になっていると聞き、韓国人の友人と訪ねた。
ソウルから車で南へ約3時間。益山(イクサン)にある弥勒寺址(し)の石塔(高さ約14・5メートル)だ。百済時代末期(7世紀)に建てられ、日本の古代史ファンにも知られている。
論争の発端は、国の予算執行を検査する監査院が「原型通りに修復されなかった」と批判する報告書を発表したことだ。地元の市民団体が「イメージが傷ついた」と国に賠償を求める騒ぎになった。
ここから続き
修復前の姿を知るという友人…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら