ドヤのおっちゃん、街を撮る 脱ホームレスへ写真販売

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内田光
【動画】ホームレスが撮影したスナップ写真を販売 大阪の支援NPO=内田光撮影
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 路上生活を経験した「おっちゃん」らがレンズ付きフィルムを手に街に出て、撮影したスナップ写真をインターネット上で販売する、という取り組みが今春始まった。ホームレス問題に取り組む大阪市北区NPO法人「Homedoor(ホームドア)」が支援し、撮影者に売上金を還元してホームレス状態からの脱出を支えようという試みだ。

 「前に持ってたカメラはね、妻が乳がんで死んだときに質に入れたんです。33歳の時でした」

 そう話すのは、大阪市内の駅や西成のドヤで寝泊まりするモリさん(65)だ。昨冬、野宿中に夜回りに来たホームドアのスタッフと出会い、今は週に2回、放置自転車の整理や啓発指導員の仕事をしている。

 妻に先立たれた後、入院費などの借金が返せず家を失った。今回撮影した大阪・ミナミの繁華街は、15年近く、スナックなど住み込みの仕事を転々とした場所だ。新しい元号「令和」を祝う店先の売り場や、ビルの外壁を飾るオブジェや看板などを撮影して歩いた。

 写真はSサイズ1枚324円から、販売サイト(https://www.homedoor.org/snapshot/別ウインドウで開きます)で購入することができる。

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■タイトルは「ね、どこ?」…

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