第1回選択希望選手は…北の大地で、今秋も移住ドラフト

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片山健志
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 北海道への移住を希望する人をプロ野球選手に、そんな人材を求める道内の企業や自治体を球団に見立て、ドラフト会議さながらに「球団」が「選手」を指名するマッチングイベント「北海道 移住ドラフト会議」が9月14、15日の2日間、札幌市内で開かれる。11日には「球団」の募集が始まった。「選手」の募集は6月1日に始まる。

 昨年に続いて2回目のイベント。道内の若手起業家らでつくる実行委員会「さーもんず」が11日に記者会見し、スケジュールなどを明らかにした。

 計画では、「選手」は36人を募集し、6月1~30日と7月1~31日の2回に分けて申し込みを受け付ける。自腹でドラフト会議に参加できることが条件だ。事前に東京などで面談し、36人を上回れば本気度などから絞り込む。「球団」の申し込みは6月15日まで受け付け、6月20日に確定させる。こちらも12団体を超えれば選考をする。企業は10万円(税別)、自治体やNPOは5万円(同)のエントリー費用が必要だ。

 必ずしも社員としての就職を必須とせず、業務委託など「選手」と「球団」の間でオリジナルな関係づくりをしてもらう。

 ドラフト会議初日は、「球団」「選手」双方がそれぞれプレゼンテーションをして自らを売り込む。気に入った相手同士、じっくり話す時間も設ける。

 ホテルの宴会場を借りて行う2日目、いよいよドラフト会議は本番を迎える。昨年の会議で、企業や自治体の担当者は本物のドラフト会議のように円卓に座り、採用したい人をカードに記入。団体ごとに選んだ人の名が「第1回選択希望選手、○○!」とアナウンスされるたび、「おおーーっ」と場内がどよめいた。

【動画】2018年10月に開かれた北海道移住ドラフト会議=片山健志撮影

 複数の「球団」の指名が重なった場合は、やはり本物のドラフト会議同様に「くじ引き」となる。当たりを引き、優先交渉権を獲得した担当者がガッツポーズして喜ぶ様子もドラフト会議そのものだ。

 昨年は、石狩市、下川町など…

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