レジ袋有料化、分別の徹底も 廃プラ規制で変わる生活

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杉本崇 神田明美
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 有害廃棄物の国境を越えた移動を規制するバーゼル条約の対象に、汚れた廃プラスチックを加えることが、スイスで開かれていた同条約締約国会議で決まった。リサイクル資源として扱われる汚れた廃プラは、輸入国政府の同意がなければ輸出できなくなる。世界規模で廃プラの輸出入を規制する制度は初めてとなる。

 汚れた廃プラスチックの日本からの輸出が事実上、難しくなる。年間100万トンを超える廃プラのリサイクルを海外に頼る日本は、国内処理にかじを切ることになるが、高コストが見込まれるなど課題も多い。プラスチックの便利さを享受してきた私たちの暮らしは、転換を迫られている。

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 「『汚れた』とはどの程度を指すのか、国が定める基準に注目している」。東京都内の中間処理業者の社長は語る。

 この会社は廃プラを仕分けて、最終処分や輸出などさまざまな業者に回している。今年1月から新規の受け入れはやめたが、敷地にまだ200トンほどの廃プラが積まれている。中国が2017年末で汚れにかかわらず廃プラの原則輸入禁止を決め、日本国内に廃プラがだぶついた。この会社でも処理が滞るようになった。環境省の18年夏の調査では、廃プラの中間処理業者の約6割が「処理量が増えた」と回答した。増加量が5割以上と答えた業者もいた。

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 日本からの輸出先は中国に代…

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