石川)震災、オウム…文学でたどる平成 石川近代文学館

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浅沼愛
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 私たちの生きた「平成」は、どんな時代だったのか。30年間を文学や言葉から振り返る企画展「平成をうつす―未来にうけつぐ言葉と本と物語―」が石川近代文学館で開かれている。

 阪神・淡路大震災(平成7年)、地下鉄サリン事件(同)など、忘れがたい災害や事件が発生した時代。文学にも影響は色濃い。

 阪神・淡路大震災を経験した作家で精神科医加賀乙彦さんの自伝的小説「雲の都」には、精神科医が被災地でボランティアをする場面が描かれている。記録的ヒットとなった村上春樹さんの「1Q84」には、オウム真理教を思わせるカルト教団が登場。企画展では、それらの作品と、ニュースを伝える当時の新聞や週刊誌をともに展示している。

 大きな出来事の後、既存の作…

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