都立高で民間塾が指導 進学実績と応募倍率の向上が狙い

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土居新平
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 東京都教育委員会は今年度、都立高校で民間の学習塾による指導を受けられる制度を導入する。校内で塾講師の直接指導を受けられるほか、タブレットを使ってテレビ電話で質問もできる。費用は全額を都教委が負担する。進学実績の向上が狙いで、まずは「進学アシスト校」に指定する2校で始める。

 対象は松原(世田谷区)と福生(福生市)の両校で大学進学を希望する2、3年生。今月中旬からそれぞれ、隔週土曜日の計20回を予定する。個別指導塾大手リソー教育の子会社「スクールTOMAS」の講師が国語、数学、英語の3教科を指導する。

 都立高をめぐっては近年、応募倍率の低下が続く。今春の一般入試の最終応募倍率は全日制で1・40倍で1994年度以降で最低。定員割れも相次ぎ、24校が3次募集まで繰り返した。私立高の実質無償化の拡充のほか、広域通信制の高校の人気が広がったことが背景にあるとされる。

 都教委は、塾と連携する今回の取り組みについて「学力が向上し、結果的に進学実績につながれば、都立高の魅力の一つになる」と説明する。教員が塾の指導ノウハウを学ぶことも期待するという。

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 今回の2校は卒業後の進路が…

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