平和の灯で欧米系男性がBMX 広島の思い伝わってる?

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宮崎園子
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 広島市中区の平和大橋で大型連休中、心ない落書きが見つかった。県警による捜査の結果、先月末に19歳の少年が逮捕された。しかし、近くの平和記念公園内では他にも、ヒロシマの思いを大切にしてきた人々が首をかしげるような出来事が相次いでいる。(宮崎園子)

平和の灯に自転車

 「ストップ! ストップ!」。連休前の4月17日、広島市内に住む60代女性は通りかかった「平和の灯」で目を疑う光景に出くわし、思わず叫んだ。平和の灯の台座(高さ3メートル、幅13メートル、奥行き8メートル)の上で、若い欧米系の男性がBMX(競技用自転車)を乗り回していた。

 周囲には10人以上がいた。ある年配の外国人男性が何やら大声で諭すと、若者は照れ笑いのような表情を浮かべ、自転車を抱えて立ち去った。

 平和の灯は、原爆死没者慰霊碑原爆の子の像のちょうど中ほどにある。台座は手首を合わせて手のひらを広げたような形で、炎には、核兵器が地球上から姿を消す日まで燃やし続けようという願いが込められている。

 近くの旧市民球場跡地では、BMXなど都市型スポーツの大会「FISE」の開幕が2日後に控えていた。あの若者が関係者かどうかは分からない。

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