笠原雅俊
高知県室戸岬沖の定置網漁の現場に今春、東京の高校を卒業したばかりの新人漁師が加わった。坂口源麿(もとまろ)さん(18)。初仕事となった9日、太平洋上で「早く一人前の漁師になりたい」と目を輝かした。
坂口さんは東京都墨田区出身。昨夏、椎名大敷組合(室戸市室戸岬町)の職場体験に参加した。都立足立東高校を卒業後、漁師の道に進むことを選んだ。
組合は室戸岬沖で定置網漁を100年以上続けている。固定給25万円でボーナスもある。土曜は休日。35人の漁師のうち、5人が横浜や岐阜、大阪などからの移住組だ。坂口さんは最年少だ。
坂口さんはこの日、母からプレ…