スルガ銀の借金返済要求 シェアハウスオーナー苦悩

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藤田知也
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 この春、50代の男性会社員のもとに一通の封書が届いた。中身は「ご返済予定表」。1年以上止まっていた不動産投資ローンの返済再開を求めるものだった。

シェアハウス融資で大規模な不正問題を起こしたスルガ銀行。一部業務停止処分期間が明け、事業立て直しを本格化させています。15日発表の2019年3月期決算では、他社との業務提携なども公表。一方で、不正に融資を受けた多くの物件オーナーは多額の借金を背負わされたまま。スルガ銀から返済を迫られ続ける人もいます。

 差出人はスルガ銀行(静岡県沼津市)。男性は約2億円を借り、新築木造シェアハウス2棟を建てた。予定表に記されていた返済額は月80万円超。苦労しながら入居者を募るが、満室にできても家賃収入は月60万円台。身銭を切らなければ返済はできない。「今の状況では利息を返すのがやっと。元本まで返すのは無理だと何度も言ったのに」

 男性は年収900万円台で、不自由ない生活をしていた。それが、シェアハウス投資に手を出したばかりに多額の借金を抱え、預金残高が10万円を割るときもある。なぜこんなことになったのか。

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 シェアハウス投資を始めたの…

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