発達障害、「普通」装い心身疲弊 大人になった私は

有料記事発達障害

土井恵里奈
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 発達障害があるのに適切な理解や支援が得られないまま子ども時代を過ごした人がいる。大人になった今、何に困っているのか。当事者に聞いた。

 時間は朝6時45分~7時半、ガスコンロ磨きは週1回――。夫婦2人で和歌山市に暮らす女性(33)の自宅の掃除の「ルール」だ。内容や頻度を設計書のように細かく決め、スマホに書くなどして管理している。そうしないと「際限なく続けてしまい、疲れ切ってしまうんです」。

 女性は、臨機応変に対応したり環境の変化に適応したりすることが苦手だ。発達障害の一つ、自閉症スペクトラムと診断されたのは22歳の時。でも、違和感は「幼いころから」。「適当に」「ほどほど」というのが「分からない」。目に見えにくい物事が苦手で「合っているのか不安になる」。

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 掃除も「終わりが見えないか…

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