「サラリーマンは無理だ」 競争から降りて見えた景色

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古屋聡一
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 社会に役立つシステムをつくりたいと願っての転職だったが、現実は厳しかった。

 斎藤陽一さん(44)は以前、大手通信会社のグループ会社でシステムエンジニアとして働いていた。

 忘れられない光景がある。システム障害が起き、その原因を検証する会議だった。

 「誰がつくったんですか!」

 斎藤さんの同僚が、発注先の社員たちを怒鳴りつけていた。「私です……」。覚悟を決めて手を挙げた20代の社員を、同僚はものすごい剣幕でつるし上げた。

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 〈なんだこれは……〉。34…

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