水上特攻 大和沈没を目撃 語り継ぐ戦争

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編集委員・伊藤智章
【動画】駆逐艦雪風に乗艦して戦艦大和の沈没を目の当たりにし、乗組員らの救助にあたった西崎信夫さん=伊藤智章撮影
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三重県志摩市 西崎 信夫さん(92)

 三重県の旧鵜方村(現・志摩市)で生まれた。14歳の時、村の推薦で海軍特別年少兵に志願した。大佐にもなれるという中堅幹部養成の新制度で1942年9月、1期生で入った。戦争で教育期間が短縮され、大竹海兵団、水雷学校を経て43年11月、駆逐艦雪風に乗艦した。

 マリアナ沖海戦(44年6月)以降、主要な海戦に参加した。見張り当番の時、神業と言われた寺内正道艦長の操舵(そうだ)術を目の当たりにした。落ちてくる爆弾を三角定規で測り、方向や速度を判断。爆音で声が届かないため、足で下方の航海長の肩を蹴って指示していた。右肩を蹴れば、右へ面かじという具合だ。

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 雪風はベテランが多かった…

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