タイ国王、聖水浴び「公正に統治する」69年ぶり戴冠式

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バンコク=貝瀬秋彦 乗京真知
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 タイのワチラロンコン国王(66)の戴冠(たいかん)式が4日から、3日間の日程でバンコクの王宮で始まった。この日は伝統様式にのっとって国王が戴冠。5日には王宮周辺での街頭パレードなどがある。2016年の即位から約2年半。この間、国王の権限強化につながる動きもあり、戴冠式後の動向に注目が集まっている。

 ワチラロンコン国王は在位70年を誇ったプミポン前国王の長男で、16年10月に前国王が88歳で死去したのを受けて即位した。タイ国王の戴冠式は、前国王の即位から4年後の1950年5月に実施されて以来、69年ぶりとなる。

 この日、国王は王宮内で聖水を浴びた後、王冠など王位を象徴する品々を受け継ぐ行事に臨み、「国民の利益と幸福のために公正に統治する」などと述べた。式には1日に王妃に迎えたばかりのスティダー妃も参列した。

 王宮の周りには、国王のシンボルカラーである黄色の服を着た市民らが集まった。バンコク近郊のチャチュンサオ県から来た農家の女性サムパオさん(64)は「貧農の生活改善に尽くしてくれた前国王の偉業を引き継ぎ、国の繁栄につなげてほしい」と話した。

 ワチラロンコン国王の即位後…

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