(古都ぶら)新旧交錯 増す味わい
佐藤秀男
【動画】古都ぶら もうひとつの花街・島原=佐藤秀男撮影
島原かいわい(下京区)
かつて「京都六花街」のひとつに数えられた島原地区(京都市下京区)。380年近い歴史を有し、江戸中期には俳壇が形成されるなど、文化サロンとしても花開いた。往時の面影を残しつつ、かいわいには近年、新進のデザイナーやクリエーターらが少しずつ集まり、違った顔も見せている。伝統と新しさが混在する「もうひとつの花街」とその周辺を歩いてみた。
この春開業したJR梅小路京都西駅は、京都駅から1駅、3分で着く。改札を抜けると、梅小路公園や京都鉄道博物館がすぐそこ。周囲には家族連れらが目立つ。記者が目指したのは、公園と逆方向だ。線路沿いの千本通を5分ほど北に歩くと、格子が連なる重厚な建物が見えた。
「角屋(すみや)もてなしの…
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