揺さぶりあう米中 制裁関税「第3弾」をそれぞれ発動

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福田直之 青山直篤
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 米中両政府がそれぞれ「第3弾」と位置づける制裁関税の税率引き上げの適用が1日、本格的に始まる。両国合わせて計2600億ドル(約29兆円)分の輸入品が対象となる。米中の対立は収束する見通しがたたず、世界経済の不透明感が一段と高まっている。

 中国政府は中国時間1日午前0時、米国から輸入する600億ドル(約6兆6千億円)分にかけてきた5~10%の追加関税の税率を、最大25%に引き上げた。税率は25%、20%、10%、5%の4段階で、対象はシャンプーや衣類など5140品目に上る。このうち最高税率をかける2493品目には、トランプ政権が中国への輸出拡大を目指してきた液化天然ガスを含めており、米国を揺さぶる象徴的な項目に照準を定めた。

 一方、米政権は、5月10日…

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