高齢者らの玄関先で、スーパー開店 病気経験が原動力に
華野優気
買い物に行くのが難しいお年寄りらのため、車で移動販売を続ける男性が岡山県吉備中央町にいる。カフェレストラン「ベルネーゼ」の店主・成田賢一さん(40)。「配達は玄関前まで」をモットーに、高齢化が進む地域を走り回っている。
4月26日の夕方。町の山中の古民家に、軽トラックを改造した「いどうスーパーロンドン」が到着した。「次は2週間後に来ます」「ありがとう」。成田さんが肉や卵を持ってベッドで横たわる女性に手渡した。
この家に住む赤木篤子さん(89)は足が不自由で車いすなしでは移動できない。移動スーパーを利用して5年ほどになるといい、「毎週成田さんが来てくれることだけが私の楽しみ。本当に助かっている」。
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倉敷市出身の成田さんは20…
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