新入社員をAV強要から守れ 「地方出身は格好の標的」

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山本奈朱香
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 「高収入アルバイトがある」と誘われたり、「モデルにならない?」と声をかけられたりして、結果的にアダルトビデオ(AV)に無理やり出演させられるAV出演強要問題。上京したばかりの若者が被害を受けるのを防ごうと、ファッション業界では新卒採用者向けに研修を開く動きも出てきた。

 「スカウトは、風俗店やAV業界に女の子を紹介すると、その子が働いた分の15%と言われる額を半永久的にもらえる。なんとか女の子を紹介して長く働いてもらおうと思うから、最初はまるで恋人のように優しくしてくれます」

 3月中旬、東京都内でファッション業界向けの人材サービス会社「ファインズ東京」の新入社員研修が開かれた。AV強要被害者を支援してきたNPO「ライトハウス」の藤原志帆子代表が実態について話すと、高校を卒業したばかりの84人が聴き入った。

 同社には北海道から沖縄まで地方出身者が多く入社し、今年は約6割を占めた。仕事柄、ファッションの中心地である渋谷など、スカウトの多い場所を利用することも多く、目を付けられる機会が増える。

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 業界内で実際に被害があった…

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