墜落のステルス機、破片1枚に必死 日米異例の捜索続く

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編集委員・土居貴輝 佐藤武嗣
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 航空自衛隊最新鋭ステルス戦闘機F35Aが三沢沖で墜落してから間もなく1カ月。防衛省は7日、部品の一部を発見したと発表したが、機体の一片でも中国などの手に渡れば、最先端技術が盗まれかねないとして日米が必死の捜索活動を続けている。墜落の原因はいまだ不明で、今後の調達への影響も想定される。

 「『かいめい』が得た情報を元に『ファン・ゴッホ』が海底を確認したところ、5月3日以降、フライトデータレコーダー(FDR)の一部を含むF35Aの部品が確認された」。岩屋毅防衛相は7日の会見で、本格的な海中探査を開始して以降、初めて機体の部品の一部を発見したと明らかにした。

 航空自衛隊三沢基地青森県)の東約135キロ付近の海域で先月9日、空自機F35Aが墜落して以降、自衛隊と米軍は、機体の捜索に躍起になっていた。

 5月3日、防衛省の要請で派遣された文部科学省所管の国立研究開発法人「海洋研究開発機構」の研究船「かいめい」のソナーが水深約1500メートル付近の海底で、海底の隆起や岩石とは異なる「物体」の存在を捕捉した。

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 「墜落したF35Aの機体の…

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