大阪)過疎の町、再生への歩み 11日から淀川区で上映

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神田誠司
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 IT企業のオフィス進出をきっかけに、過疎の町が再生へと歩み出す。徳島県美波町での実話をベースに、同町出身の映画人が脚本・監督を手がけた「波乗りオフィスへようこそ」が11日から、大阪市淀川区の第七芸術劇場で公開される。

 舞台になった美波町は県南部の海に面した人口約6700人の小さな町。この町に2012年、東京のIT企業「サイファー・テック」がオフィスを開設した。都会ではエンジニアが集まらず、地方に活路を求めた。ウミガメが産卵に来る美しい浜辺など町の豊かな自然に魅せられて若者らが集まってきて話題になり、他社のオフィスも相次いで進出した。

 5年前、その話を雑誌で知って驚いたのが、映画監督・プロデューサーの明石(あかいし)知幸さん(61)。「免許がない!」「キリコの風景」の監督で、「弾丸ランナー」「終わった人」などのプロデュースでも知られる。同町で生まれ、大学進学で上京するまで18年間を過ごした。

 帰郷する度に商店のシャッタ…

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