亡き息子の「目」で撮った脱線現場 つらくても通った父

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千種辰弥
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 JR宝塚線脱線事故から14年になる25日、兵庫県尼崎市の事故現場で初めて、追悼慰霊式がある。多くの命が奪われ、人生が変えられた午前9時18分。現場の変容を見続けてきた男性は、亡くした息子への思いを抱え、その時間と向き合う。

 電車がマンションにぶつかったのと同じ日の同じ時刻。上田弘志さん(64)=神戸市北区=は、次男の昌毅(まさき)さん(当時18)が命を落とした現場に立つ。悲しみをこらえきれなくなるからと、その時間をこれまでは避けてきた。

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 「あの時見たものが頭に浮か…

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