岩手)津波で砂浜流出、ラグビーW杯までに一部再生へ

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本田雅和
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 岩手県沿岸広域振興局は24日、東日本大震災の津波で砂浜が流失した釜石市の根浜海岸と大槌町の浪板海岸の再生事業の進捗(しんちょく)状況を発表した。砂の投入を始めている根浜海岸は、9月のラグビーワールドカップ(W杯)開催までに1期工事分の150メートル分を完成させる計画だ。地元は震災後初の「海開き」実現に期待を寄せる。

 1期工事で再生されるのは漁港「箱崎フィッシャリーナ」から旅館「宝来館」前までの砂浜。3月から砂の投入を開始しており、鵜住居川河口に海流による砂の流出を防ぐ防砂突堤を8月までに完成させる。この計画を受け、地元と県、市で震災以来中断している同海岸での「海開き」について、今夏開催の可能性を探ることにしている。

 同海岸砂浜再生懇談会の委員も務めた宝来館の女将(おかみ)、岩崎昭子さん(62)は「朗報です。今年の夏こそ念願の海開きをしてW杯を迎えたいと地元で日程を相談していました」と喜ぶ。県では残る300メートルの2期工事も、来年度中には完了したい考えだ。

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