2千円札は今いずこ…と思いきや沖縄で健在 でもなぜ?
伊藤嘉孝
たばこ店主「客に渡すの失礼」
令和の元号発表直後に新紙幣のデザインが発表された。財務省は「定期的な更新」と説明するが、「新しい時代を新しい紙幣で」という印象は否めない。平成を振り返れば、そんなことが、かつてもあった。ミレニアムに登場した2千円札。今はいずこへ。
1999年10月、朝日新聞は2千円札の発行が発表されたことを報じた。当時の小渕恵三首相は「利便性ということも十分考慮に入れた。先進諸国でも2のつく紙幣の利用率が非常に高い」と普及に自信を見せたという。特需を見込む声もある、などと言及した記事もある。
時は下って今月初旬。東京・新橋で、2千円札で飲み物を買おうと自動販売機を探してみたが、使えるものは見当たらなかった。日本自動販売システム機械工業会によると、約260万台ある飲料とたばこの自動販売機で2千円札が使えるものは1台もないという。
新橋駅近くのたばこ屋の男性…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら