入院中の受験勉強、タブレットが支える 試験会場は院内

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宮坂麻子 上野創
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 高校受験を控えた中学生が大きな病気などで入院や治療を余儀なくされた場合、病院内での受験を申請することができる。実現には、元の中学や志望先の高校、病院側の協力などが不可欠だ。この春、院内受験して志望校に合格した2人のケースを紹介する。

 京都市内の女子生徒(15)が急性白血病と診断されたのは、公立中3年だった昨年の5月末だった。

 京都大医学部付属病院を訪れて、そのまま入院。中学の勧めで6月に入るとすぐ、院内に分教室のある市立桃陽総合支援学校に転籍した。病室から出られず、学校側はタブレット端末を貸与。「パルステップ」など学習ソフトで自ら学べる環境も整えた。だが、ステロイド抗がん剤の治療もつらく、「勉強する気にはなれなかった」と生徒。

 意欲を失った生徒のために、同校指導部長の木邑佳織教諭(47)らは、元の公立中と映像でつなぐことにした。京都市では数年前から少しずつ始めている。

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