女王卑弥呼(ひみこ)がおさめた邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡(国史跡、3世紀初め~4世紀初め)で出土したカエルの骨を分析したところ、カエルが何らかの祭祀(さいし)に利用された可能性のあることが分かった。25日に公表された市纒向学研究センターの最新の研究紀要で報告された。カエルは古代日本列島や中国王朝で神事や食用に使われるケースがあったとみられ、専門家は纒向遺跡でもカエルが神に供えられた可能性を指摘する。
センターによれば、骨は2010年に出土した遺跡の中枢部とみられる大型建物跡(3世紀前半)の南約5メートルにある穴(3世紀中ごろ)から魚や動物の骨、植物の種などと一緒にみつかった。祭祀で使われた後に捨てられた可能性などが指摘されている。
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宮路淳子・奈良女子大学教授…
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