横断歩道にいた孫がどうして… 小3死傷事故、憤る家族

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寺沢知海 吉江宣幸 武田遼 中沢絢乃 松山紫乃
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 千葉県木更津市江川の県道で23日朝、市立岩根小学校3年の女児2人が軽乗用車にはねられ、近くに住む安藤音織(ねおり)さん(8)が死亡、一緒に登校していた女児(8)が重傷を負った。通学路の横断歩道を渡っている最中に起きた痛ましい事故。友人や住民らは悲しみ、憤りに震えた。

 事故が起きたのは午前7時15分ごろ。片側2車線の県道で、横断歩道を渡っていた女児2人が軽乗用車にはねられた。押しボタン式の信号機があり、目撃者の証言から県警は歩行者側の信号が青だったとみている。

 軽乗用車の右斜め後ろを車で走っていた女性は「(車側の信号が)赤になり、女の子2人が横断歩道の脇に立っていた。2人が横断歩道を渡り始めたところ、軽乗用車が速度を落とさずにはねた」と話した。1人は10メートルほど先で、1人はさらにその先で倒れた。周囲の車の運転者が車外に出て、「がんばれ、がんばれ」と2人を励ましていたという。

 近所の住民によると、2人は現場を通りがかった数人の自衛隊員から、心臓マッサージなどの応急手当を受けた。1人は全く動かず、もう1人は声を出せないほど重いけがをしているようだった。2人の親族とみられる女性たちの泣き声が響いていたという。(寺沢知海、吉江宣幸)

■いつものように「行ってきま…

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