「古墳女子」も後押し 堺市提唱から14年で悲願成就へ

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加戸靖史
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 百舌鳥(もず)・古市古墳群世界文化遺産登録について、ユネスコ国連教育科学文化機関)諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が勧告した。登録を目指す動きは2005年、百舌鳥古墳群がある堺市の提唱からスタート。翌06年の政令指定都市への移行を控え、古墳群をまちの「顔」にしていきたいという思いがあった。

 これに呼応し、古市古墳群のある羽曳野、藤井寺両市でも世界遺産登録への機運が拡大。近畿2府4県で唯一、世界遺産のない大阪府が音頭をとり、07年に共同で国内候補地リスト入りを文化庁に申請した。

 文化庁は、他の世界遺産と比べて、古墳群の周囲は都市化が進み、景観保全に課題が多いことを懸念し、対応を要請。地元自治体は条例で、周囲の建物の高さや屋外広告物などの規制を導入する方針を示したことで、10年に暫定リスト入りを果たした。

 だが、国の文化審議会では…

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