各国右派政党が反EUで結集 欧州議会選、もくろむ野望

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 欧州連合(EU)の権限縮小か、拡大か。欧州議会選挙が23~26日に実施される。反EUの右派政党が結集してEUの主導権奪取を目指すのに対し、親EU派は市民目線を意識した改革で支持を訴えている。

 移民排斥や自国産業保護を訴える右派政党が勢いを増している。4月8日、イタリア政権与党「同盟」党首のサルビーニ副首相の呼びかけでドイツデンマークフィンランドの右派政党がミラノに集まり、4党の結束を宣言した。

 同盟は昨年のイタリア総選挙で連立政権入り。国営放送RAIが4月23日に実施した世論調査で31%の支持を集め、政党別のトップに立った。サルビーニ氏は4党会談後の記者会見で「若者の雇用や家族、環境を守る。イスラム過激派によるテロの脅威から市民を守ることも優先したい」と訴えた。政策が共通する勢力に呼びかけ、欧州議会選後に新グループを結成して最大勢力になる「野望」も披露した。

 この戦略のため、サルビーニ…

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