佐賀)国、新幹線の負担額試算示すも面会わずか10分

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杉浦奈実 黒田健朗
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 九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の新鳥栖―武雄温泉間の整備方法について、19日に国土交通省から示された佐賀県の負担額は不透明な仮定に基づいたものだった。対応した副島良彦副知事は従来の県の立場を改めて強調し、面会は10分ほどで終わった。

 この日、県庁を訪れた国交省鉄道局の寺田吉道官房審議官は、フル規格で整備した場合の実質的な県負担を約660億円と説明した。これは、現段階ではわからないJRの貸付料や交付税措置分を「仮定」として差し引いた額。副島副知事は「県は新幹線整備を求めていないので、特に意見などはない」と取り合わなかった。

 寺田審議官は来県の理由を「与党検討委員会から『県に改めて説明を』という要請があった」。終了後に報道陣から仮定の額を示した理由を問われると「事前に議論するためには仮定を置いて試算しないとわかりにくい」と釈明した。

 新鳥栖―武雄温泉間をめぐっ…

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