北海道)議員のなり手不足、なぜ 町を歩いた

有料記事2019統一地方選挙

高田誠
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 統一地方選の後半戦で、北海道内の町村議選では3割強の32町村で定数を上回る届け出がなく、無投票当選となった。4年に1度、有権者が条例の制定や予算審議などを託す代表者(議員)を選ぶ大切な機会だが、担い手不足は深刻だ。農林水産業が盛んで、道東の太平洋に面した白糠(しらぬか)町の町議選(定数13)も、2期連続で無投票だった。なぜ議員のなり手がいないのか。白糠町を歩き、背景を探った。(高田誠)

多忙で低報酬 政活費ゼロ

 「スポーツで笑顔輝く町づくりをしまーす」。告示日の16日、新顔で無所属候補、坂本勝雄さん(67)が拡声器を腰に町を歩いた。家から女性が顔を出し、「やっぱり、こんな若い人にがんばってほしい」。坂本さんが苦笑して答えた。「若くはないけど。だけど出た以上はがんばります」

 3月28日に町役場であった…

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