ドローンの「飲酒運転」禁止へ 違反すれば懲役・罰金刑

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贄川俊
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 ドローンの「飲酒運転」もまもなく禁止される。小型無人機の飲酒操縦を禁止する航空法の改正案が国会で審議中で、近く成立する見通しだ。ドローンの普及に伴い、トラブルや事故も増加。国土交通省は、飛行前点検の義務化や事故時の立ち入りなど、安全に向けた規制を強める。

 小型無人機は2015年の航空法改正で、200グラム以上のものについて、イベント会場など人口密集地上空や空港周辺、夜間や目視外で飛行させる場合などに国の許可が必要になった。ただ、安全運転に関する具体的な決まりは十分に整っていなかった。

 今回の法改正で、飲酒で正常な飛行ができない恐れがある状態での操縦や、騒音を出したり急降下させたりする危険な飛行が禁止となる。また、飛行前の機体点検や、気象状況の確認などの事前準備を義務づける。飲酒操縦の場合は1年以下の懲役か30万円以下の罰金、その他の違反は50万円以下の罰金を科す。

 聞き取りや立ち入り検査の規定も定め、事故が起きた時には原因を調べて再発防止につなげる。飲酒操縦の禁止は改正法の成立から3カ月後に施行される見通しで、詳細は国交省が省令や通達などで決めていく。

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