神奈川)学生と原発視察重ねる 福島のアナ・大和田さん

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岩堀滋
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 東日本大震災で爆発事故が起きた東京電力福島第一原発神奈川県横須賀市出身で福島在住のフリーアナウンサーが、福島県内外の大学生らを同行し、構内を歩く企画を重ねている。若い世代に、原発の現状をきちんと知ってほしいとの思いからだ。線量計を携えて、事故が起きた原子炉建屋のすぐそばまで近づく。「現場から何かを感じ取ってほしい」と語る。

 大和田新(あらた)さん(64)。横須賀で生まれ、大学卒業まで過ごした。その後は福島で長年、名物ラジオアナウンサーとしてならした。震災が起きた2011年3月11日は、被災者を励まそうとスタジオから夜通し語りかけた。翌12日に同原発が爆発。15年3月の定年退職後も、ラジオ番組を持つ傍ら同原発に通い続けている。

 4月16日、大和田さんは横浜市港北区に住む慶応大3年の秋圭史さん(21)と東京都内に実家がある福島大4年の川島史奈さん(21)を連れて同原発の構内に入った。大和田さんに同行するのは4度目という川島さんが、学生間のコミュニティーで知人だった秋さんを誘った。

 大和田さんは構内に入る前…

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