ネスレ日本、沖縄で大規模コーヒー栽培支援 担い手は…

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久保田侑暉
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 ネスレ日本は17日、「国産コーヒー」の販売をめざすと発表した。沖縄県名護市での大規模栽培を支援することで、海外産に頼る事業モデルを見直す考えだ。沖縄の新たな地場産品づくりもめざしたいという。

 国内で年間約500億杯飲まれているコーヒーは、ほぼすべてを海外産の原料に頼っている。今後、発展途上国でニーズが増えると予想され、コーヒーを安定して調達できなくなる可能性がある。ネスレ日本はこのため、気候が適さずに栽培が難しいとされてきた国内での大規模栽培を後押しすることにした。

 沖縄での栽培を担うのは、元サッカー日本代表高原直泰氏が代表を務める地元サッカーチーム「沖縄S(エス)V(ファウ)」(沖縄県豊見城市)の選手や農家だ。彼らが育てたコーヒーを将来的にネスレが買い取って販売する計画だ。まずはネスレが提供するコーヒーの苗木240本を今月、名護市のコーヒー農園に移植。来年は苗木1万本を追加する。これらの収穫は2022~23年になるが、順調に育てば最大でコーヒー40万杯分の量になるという。

 沖縄は国内で唯一、コーヒー栽培に適した気候だが、今回のような大規模栽培は初めて。琉球大学農学部の協力を得ながら、台風や塩害の影響を受けにくい栽培方法の研究も進める。

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