聴覚障害者の子が語る「重圧」とは 影落とす優生保護

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田中陽子
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 障害者を「不良」とみなしていた旧優生保護法(1948~96年)の影は、いまも残っているのでは――。聴覚障害のある親から生まれた人たちは、自らの経験を振り返り、そう感じると語ります。

 「聞こえない親をもつ聞こえる子どもの会」(J(ジェイ)―CODA(コーダ))は2月、旧法を考える勉強会を開いた。会は当事者同士の緩やかな交流の場として95年ごろから活動している。「コーダ」は、聴覚障害のある親の子どもを意味する英語表現をもとに作られた言葉だ。

 旧法(1948~96年)は「不良な子孫の出生を防止する」ため、障害者らへの強制不妊手術を認めていた。聴覚障害者も対象になった。

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 「親が手術を受け、生まれて…

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