高知の中学球児、進む「脱丸刈り」 入部の敷居を低く

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加藤秀彬
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 野球部員のなり手不足に悩む野球王国の高知県では今春から、中学球児の「脱丸刈り」が県内一斉に進んでいる。県中学校体育連盟の軟式野球専門部は、野球離れの要因は野球部の象徴でもある丸刈りと判断した。日本中学校体育連盟の軟式野球の担当者は、県全体で「脱丸刈り」に取り組むのは珍しいとしている。

 「何の壁もなく入部できるようにするために、脱丸刈りをしていきたい」

 2月、高知市。県高校野球連盟が開いたシンポジウム。野球人口減少をテーマにしたパネル討論で、県中体連軟式野球専門部の結城慎二部長(43)が中学野球の方針を宣言した。

 シンポの開催直前に、軟式野球専門部内で今春から自由な髪形を推奨することで合意し、県内の加盟72校に方針を伝えていた。結城部長によると、一部の加盟校から「強制力はあるのか」などと疑問の声が上がったが、専門部内では全員が賛同したという。5月をめどに加盟校の「脱丸刈り」の浸透度について実態調査を進めている。

 県中体連の大会特別規定では、身なりについて中学生らしさやスポーツマンらしさを求めているが、髪形について明確な規定はない。だが、加盟校のほとんどが丸刈りだった。

 県中体連によると、2018…

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