青森の無医村にできた「月イチ診療所」 診察は土日に

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伊東大治
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 2008年から無医村となっている青森県下北半島の佐井村に4月、青森市浪岡の開業医大竹進さん(68)が診療所「さいクリニック」を開いた。浪岡で経営する医院の休業日を利用し月1回、村に1泊2日滞在して整形外科の診察をする。大竹医師は「月1回では医師不足の解消にはつながらないと思うが、医師偏在の解消のきっかけになればいい」と話している。

 診療所は一部事務組合の下北医療センターが村中心部で運営していた旧佐井診療所の隣接地に建設され、平屋建て約142平方メートル。用地は村が買収、無償貸与しているが、建物やX線機器など診療所の整備費約6千万円、運営費は大竹医師持ちだ。「無医村自治体の解消」は大竹医師が2015年の知事選に立候補した際の公約の一つで、選挙後に村に協力を求めて診療所開設が実現した。

 4月13日、大竹医師や看護師、事務員ら12人は浪岡を午前7時半にマイクロバスで出発、約4時間かけて村に到着した。バスを降りた大竹医師は「遠いなあ。冬期間が心配だ」と一言。

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 診察は毎月第2土曜の午後と…

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