「県外」こだわった福井知事が交代 中間貯蔵の行方は?

有料記事

山田健悟 西尾邦明
[PR]

 原発から出る使用済み核燃料を保管する「中間貯蔵施設」について、関西電力に「県外」での建設を約束させた福井県西川一誠知事が7日の知事選で敗れた。関電の原発が立地する3町には敷地内での保管を容認する声もある。杉本達治新知事が、どんな姿勢を打ち出すかが注目される。

 7日午後8時過ぎ。「当選確実」の知らせに沸く杉本陣営の事務所に、関電の豊松秀己副社長(原子力担当)の姿があった。陣営のイメージカラーと同じ黄緑色のネクタイをつけて万歳に加わり、杉本氏に歩み寄って握手を交わした。

 全11原発を福井県内に持つ関電にとって知事との関係は命綱だ。ある幹部は知事の交代について「西川氏は中間貯蔵の問題では、かたくなだった。杉本氏は人柄も含めて期待できる」と話す。

 使用済み燃料を再処理し、再…

この記事は有料記事です。残り1347文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら