地震や台風といった災害時にも、ほとんど被害が出ない瓦があるという。その秘密を愛知県の製造元「鶴弥」の鶴見哲社長に聞いた。

 ――「災害に強い瓦」があると聞きました。

 「防災瓦ですね。東海地方で大きな被害が出た、1998年の台風7号をきっかけに開発しました。当時、補修に走り回っていた営業や開発の担当者から『台風のたびに毎回こんなことやっとれん』という声が上がりました」

 「(波形の)和風瓦は以前から防災対応になっていましたが、平らな洋風瓦は構造的に難しかった。そこで『飛ばない洋風瓦』の開発が始まりました。99年に発売し、今では当社が手がける全ての瓦が防災仕様になっています」

 ――どんな仕組みですか。

 「瓦と瓦が重なり合う部分で、…

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