B型肝炎、続く追加提訴 大分地裁への提訴開始から4年

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小林圭
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 集団予防接種などが原因でB型肝炎ウイルスに感染したとして、患者や遺族が国に損害賠償を求めて大分地裁に提訴を始めてから4年が過ぎた。大分弁護団の集団訴訟では、これまでに計211人が提訴し、149人が和解した。だが、現在も追加の提訴が相次いでおり、闘いは続いている。

 患者の救済開始のきっかけは2011年6月、注射器の使い回しで感染したとして提訴した原告らと国が交わした合意書だ。要件を満たした患者らの健康状態に応じ、国が和解金を支払うことが決まった。

 翌12年には、国の給付金支払いを定めた法が施行。その後、民法の規定で損害賠償請求権が消滅する除斥期間の20年が過ぎた患者らにも和解金を支払うことで双方が合意し、救済の対象は拡大。厚生労働省によると、全国で最大40万人以上になる可能性がある。19年3月末までに国と和解したのは約4万7千人。

 県内での集団訴訟は15年3…

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