旧皇族の復帰論、当事者「何を今さら」 保守層が主張

有料記事令和

 新元号「令和」が発表された4月1日。夕方、安倍晋三首相は報道番組に生出演していた。皇族数の減少について「先延ばしをすることはできない重要な課題」と語りながら、安定的な皇位継承の維持については「男系継承が古来、例外なく維持されてきたということの重みを踏まえながら、慎重かつ丁寧な検討を行っていく必要がある」と慎重な物言いに終始した。

 安倍首相は男系の皇統維持を主張し、女性・女系天皇や女性宮家の創設には否定的とされる。小泉政権時代、女性・女系天皇を認める報告書をまとめた有識者会議で座長代理を務めた元最高裁判事の園部逸夫さん(90)には、印象的な記憶がある。

女系天皇

母方に天皇の血筋を引く天皇。例えば、皇太子家の長女愛子さまが天皇になれば「男系の女性天皇」だが、その子(男性でも女性でも)が天皇になれば、女系天皇となる。

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 2006年1月、小泉純一郎

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