フリーターから47歳で弁護士に 遠回りは「よかった」

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萩一晶
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国籍法規定の違憲訴訟を担う弁護士 仲晃生さん(53)

 外国籍を取ったら日本国籍を失う。国籍法のこの規定は違憲だと訴えた裁判で、弁護団事務局長を務める。大学卒業後、フリーターに。日系ブラジル人の子らにボランティアで日本語を教えたのが法曹を目指した原点だ。

 日本人でも外国籍を取ったら日本国籍を失う――。国籍法11条1項のこの規定は、国民の幸福追求権などを定めた憲法に反するとして昨年、欧州在住の日本人らが東京地裁に起こした訴訟の弁護団事務局長を務める。「日本人が海外で活躍するチャンスを奪う規定。一日も早く変えたほうが、国にとっても利益になります」

 大分市生まれ。弁護士だった祖父の「自由な感じ」にあこがれ、法曹を目指して京都大学法学部へ。だが勉強に疑問を持ち、学園祭の仲間とマージャンに明け暮れた。卒業後はフリーターに。畑でレタスを作り、居酒屋でアルバイト、ビジネス書の編集もした。

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