乳幼児の斜視、視力発達損なう恐れ 立体感に影響も

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大岩ゆり
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 片方の目が内側や外側を向いてしまい、両目の視線が合致しない斜視。乳幼児期に起こると片方の目しか使わなくなり、視力の発達が損なわれる恐れがある。がんなどの重い病気が原因の場合もあり、早期の発見と治療が欠かせない。最近、乳幼児がスマートフォンなどのIT機器を見るようになり、専門医らが斜視との関連に注目している。

 東京都に住む男児(5)は3歳の時、朝起きてしばらくの間、左目が内側に寄っていた。母親(48)はその状態が3カ月続いたので心配して眼科を受診。左目が「内斜視」と診断され、しかも弱視だとわかった。

 原因は遠視だった。遠視だと、近くを見る時にピントを合わせようとして大きく目を寄せるため、内斜視になりやすい。男児は右目ばかりを使い、左目の視力が発達していなかった。

 遠視矯正用の眼鏡をかけた…

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