(京都旅レシピ)京都旅のプロが振り返る「平成」時代

有料記事

京都観光おもてなし大使・塩原直美

 首都圏や東海エリアの人にはおなじみの「そうだ 京都行こう」のJR東海のテレビCM。京都では流れていません。

 このテレビCMが始まったのが、平成5年(1993)。昨年25周年目を迎え、声優(俳優)が変わったことが話題になりました。

 今春は「春はあけぼの~」で語りが始まる清少納言の随筆「枕草子」を題材にしたシーンが印象的に流れています。

 平成の京都観光ブームは、まさに“この「そうだ」”のCMと共に歩んできたのではないか? とさえ私は思っています。

 初回は清水寺の秋の場面、「清水の舞台」で知られる国宝・本堂が秋の夕暮れに染まる場面でした。現在、本堂は修復中ですが、来年のオリンピックまでには修復を終える予定です。

 京都に行けない時もあのCMに癒やされ、行きたいなと望み、思わず新幹線に乗り、非日常を京都で体感し、リフレッシュなさった方も多いのではないでしょうか。

 CMを見るたびに、日本人の憧れの地であり続けることが京都の使命なのではないかな……と。そして今は日本人だけでなく、世界中の人々の憧れの地でもあるのだと。そんな思いと同時に京都市民の生活の場であること、社寺は信仰の場であること、その歩み寄るお互いの理解、共存する謙虚さが令和の時代の京都観光の課題であるのではと痛感しています。

 さて観光ではそんなCMの影響も受けながら、平成の時代を順に追って振り返ってみます。

 まず平成6年(1994)は梅小路公園が開園しました。そして平成最後の今春、その公園の最寄り駅、山陰線(嵯峨野線)の「梅小路京都西」駅が開業。アクセスが良くなり、周辺にはホテルや商業施設も次々オープンする予定です。令和の時代の大注目のエリアとなっていくことでしょう。

ここから続き

 そして同年、平成6年はユネ…

この記事は有料記事です。残り1517文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら